
10年以上前に僕が所有することになった固定式自転車。その名もエルゴサイザーMODEL ECー1200。略してエルゴ。親戚が買った物だが使いにくいという理由で手放されて、まわりまわって偶然なぜか僕が所有することになった。
10年前に高血圧症の教育入院をした。入院中に食事や運動などの生活習慣を専門職の方たちに教育してもらうものだ。その時から理学療法士さんのすすめでエルゴを20分以上こぐようになった。
だが、仕事が忙しくなってきた。いいわけだが時間を作るのが難しくなってきた。だんだん短時間でできる筋トレに時間を使うようになった。しだいにエルゴをこぐことをしなくなっていった。そして現在、僕は急性心筋梗塞を発症して、救急搬送されて緊急手術、そして無事生還することができた。
いや、医療従事者の方たちに命を助けてもらったのだ。感謝しかない。その後、ICUから一般病棟にうつることができた。そしてリハビリがはじまった。
最初はベッドから立ち上がることからはじまった。しだいに病棟内を歩けるようになり、それからリハビリ室で固定式自転車をこぐようになった。リハビリの時、理学療法士さんにマイエルゴのことを話した。退院後の自宅でのリハビリにはエルゴを使用することになった。
退院前日に心肺運動負荷試験を行った。その結果、心臓リハビリを行うときの適切な運動負荷量がわかった。安全に運動ができる範囲の負荷量だ。理学療法士さんから伝えられたのは「負荷量40W以下で20分以上エルゴをこぐ」だった。ただし脈拍が70回/分ぐらいを超えないこと。
それを聞いて、「それだけ?」と思った。体が慣れてきたら負荷を強くしてもいいのかたずねた。負荷を強くするのではなく、時間を延ばすように言われた。昔は負荷量70Wで40分以上はエルゴをこいでいた。なので、その負荷量の軽さがよくわかり呆然とした。
昔、病院でエルゴシリーズが使用されていたらしい。エルゴは普段使いするには設定がややこしい。だが制限のあるリハビリ時にはその真価を発揮する。脈拍や負荷量、時間などが設定できる。つまり体への負担を調整しながら自転車をこぐことができるのだ。
エルゴは今の僕にとって必要な存在だった。心臓にかかる負荷を調整しながら有酸素運動をすることができる。今の僕の心臓リハには最適だといえる。エルゴとの出会いに運命的なものまで感じてしまう。譲ってくれた親戚に感謝。本当にありがとう。
しかし残念なことが一つあった。脈拍センサーがない。いただいてから10年以上も時間がすぎた。その間に無くしてしまったようだ。僕が。やってしまった。脈拍センサーを使ったことがなかったので気づかなかった。ショックだ。
製造元にメールで問い合わせたが、生産中止になっており在庫もないようだ。考えた結果、脈拍センサーのかわりに、スマートウォッチの心拍計を代用することにした。これでなんとかリハビリを始めることができる。よかった。ほっとした。


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